ベルリン (8) ペルガモン博物館 その4
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ベルリン観光
ドイツ ベルリン
【ペルガモン博物館】 1930年開館
ペルガモン博物館 (Pergamonmuseum) は、ドイツのベルリンにある博物館の一つである。博物館島にあり、館名の由来にもなっている「ペルガモンの大祭壇」をはじめとするギリシャ、ローマ、中近東のヘレニズム美術品、イスラム美術品などを展示する。
【中東・イスラム文化館】
◆イシュタル門とバビロンの行列通り
紀元前575年、新バビロニア(現イラク)の王ネブカドネザル2世により建設された。
新バビロニアはネブカドネザル2世(BC604~562年)の頃が最盛期で、メソポタミア、シリア、パレスティナを支配し、バベルの塔やイシュタル門などを建築した。また、またユダ王国を2度の遠征で滅ぼし、ユダヤ人の大量移送、バビロン捕囚(Babylonian captivity)を行った。
イシュタルというのは、アッカドの女神でローマのヴィーナスのこと。このイシュタルは、アッカド滅亡後も各民族で崇拝される。イシュタルをイメージしたのが、イシュタル門。
BC539年、新バビロニアはアケメネス朝ペルシアに滅ぼされ、バビロン捕囚のユダヤ人は解放された。
またバビロンの遺跡はバグダッドから南に約130kmのところにあり、20世紀初頭にドイツ人コルデヴァイにより発掘された。
ペルガモン博物館の「イシュタル門」は、新バビロニアの古都バビロンの中央北入口の門を飾っていた彩色煉瓦の装飾が館内に再構築・復元されたもの。
館内の「イシュタル門」をくぐり抜けると、高さ12m、幅8m、総延長30mの復元された「バビロンの行列通り」が続く。
▼イシュタル門とバビロンの行列通りの模型
▼バビロンの行列通り
実際のバビロンの行列通りは、神殿とイシュタル門をつなぎ、長さ180mもあったという。
◆バビロンの行列通りのライオン
女神イシュタルの聖獣であるライオンは、行列通りの壁に120匹が並んで描かれていたという。
▼バビロニアの南宮殿の玉座の間を飾っていた彩釉煉瓦の壁
◆中東・イスラム文化館の展示物
▼シリア、1600年頃のアッレポ広間の壁の化粧板張り。
◆ムシャッタ(Mshatte)宮殿の遺跡