キリグア遺跡 (1) 遺跡公園と世界樹セイバ
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2010年4月26日(月)
世界遺産キリグア遺跡
◆グアテマラシティを出発し、山間部を走り、途中、道路沿いの崖で露出している黒曜石を拾ったり、果物屋に立ち寄ったりした。ハイウェイ沿いのレストランでランチを食したあと、モタグア川流域に栄えたグアテマラの世界遺産の1つである古代マヤのキリグア遺跡へ向かった。キリグア遺跡手前には、悪名高いユナイテッド・フルーツ社(現チキータ社)の壮大なバナナのプランテーションがあった。
キリグア遺跡公園に到着。公園入り口から遊歩道をぽれぽれと歩きだす。セイバの木や絞め殺しの木、マンゴーの木などが両脇に生えている遊歩道をしばらく歩くと広場(プラサ)に出た。
広場に散在する保存状態のよい石碑(ステラ)や獣形祭壇(アルター)と呼ばれる彫刻の施された球形の大きな石などをゆっくり見学した。
石碑の中ではマヤ文化圏でもっとも高い「石碑E(高さ約12m)」と神殿近くにある4m四方の巨大な岩を大亀と見立て、隙間なく神聖文字や異様な模様などが彫刻された「獣形祭壇P」がキリグア遺跡見学のハイライトである。
▼右から高さ約12mの石碑E 獣形祭壇G 石碑F
◆キリグア遺跡の木々
遺跡公園内には、セイバの木、絞め殺しの木、マンゴーの木などが生えていた。
◆ セイバの木(Ceiba)
セイバの木(Ceiba)は、マヤ人が神聖視した木で、グアテマラの国木でもある。
花がたくさん咲くと、その年は雨が多い、少ないと雨が少ない。つまりその年が豊作か不作か予測する事ができた。そのため、マヤ人はこのセイバの木を聖なる木として祭るようになったという。
◆◆ <マヤの聖なる樹セイバの世界樹の考え> ◆◆
世界の宇宙は天界、地界 地下界に分かれている。
天界は13あり、神や月や金星などの住むところ。
地界は人間界
地下界は9つ、一番下に死の神が住まわっている。
3つの宇宙はまた、4つの方位に別けられる。
その世界の中心に母なる大樹、緑のセイバの世界樹が生えている。
その枝は天界まで延び、その根は地下界まで延びている。
その緑のセイバの木が生えているのが世界の中心である。
そして、4つの方位には、赤、黄色、白、黒のやはり、それぞれの色のセイバの木が生え、その木の上には、聖なる鳥ケッツアルがとまっている。
▼絞め殺しの木(Strangler Fig)
絞め殺しの木とは、熱帯に分布するイチジク属や一部のつる植物などの俗称で、他の植物や岩などの基質に巻きついて絞め殺すように(あるいは実際に殺して)成長するために、この名前が付いている。
▼マンゴーの木
これから、ゆっくり世界遺産のキリグア遺跡を見学していきます。