チチカステナンゴ (2) サント・トマス教会
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2010年4月29日(木)
チチカステナンゴ
グアテマラ・シティ→チチカステナンゴ→パナハッチェル→グアテマラ・シティ
◆サント・トマス教会
【サント・トマス教会】
チチカステナンゴの町の中心にある教会。スペイン人によって1540年に建てられたカトリック教会で、この町の守護聖人でもある聖トマスが祀られている。この礎石は元来、古代マヤのキチェ族の建物に使用されていたものを壊して使ったもので、この教会の一角からマヤの聖典である『ポポル・ブフー』の原典が18世紀初頭に発見された場所としても有名である。教会では香が焚かれ、バラの花や松葉が床に撒かれ、蝋燭の火が揺らめき、祈祷師がキチェ語での祈りを奉げていて、今でもキチェ族の伝統的な信仰が見られる。
教会への出入りは自由だが、写真やビデオ撮影は禁止されている。
▼サント・トマス教会①
▼サント・トマス教会②
▼サント・トマス教会③
▼サント・トマス教会④
▼サント・トマス教会⑤
▼サント・トマス教会⑥
【マヤの聖典ポポル・ブフー】
「ここには、すべてが静かに垂れ下がり、すべてが動くこともなく平穏にうちしずみ、空がうつろに広がっていた模様が語られる。
これは最初の物語である。人間はまだひとりもいなかった。獣も、鳥も、魚も、蟹もいなかった。木も、石も、洞穴も、谷間も、草や森もなく、ただ空だけがあった。」 (中公文庫『ポポル・ブフー』より)
と、旧約聖書の「創世記」によく似た天地創造から説き起こし、スペイン征服軍によって先住民キチェ族の国家が崩壊するまでの歴史が綴られている。 (地球の歩き方のコラムより)