チチェン・イツァ (2) 高僧の墳墓と天文台(カラコル)
|
2010年5月3日(月)
【チチェン・イツァ】
<旧チチェン・イツァ遺跡>
①マヤランドから遺跡へ(泉→金星の祭壇) ②高僧の墳墓 ③天文台(カラコル)
④尼僧院と離れの教会
◆高僧の墳墓 Tumbra del Gran Sacerdote 旧チチェン・イツァ
新チチェン・イツァのエル・カスティージョ(大神殿)と同じピラミッド型神殿。崩壊が激しく原形を留めていなかったが、近年、修復作業も完了し、在りし日の姿を見ることができる。
1985年、アメリカ領事トンプソンがこの遺跡を発掘した際、5つの偽装墓の下に本物の墓を発見した。本物の墓のなかにはヒスイなどが入った雪花石膏の花瓶、真珠付きの貝殻、儀式用の火打ち石の刀などの埋蔵品があったという。
▼高僧の墳墓①
▼高僧の墳墓② ククルカン(羽毛の蛇)
▼高僧の墳墓③
▼高僧の墳墓④
◆天文台 カラコル El Caracol 旧チチェン・イツァ
古代マヤ人の天文台のカラコル。カラコルとはカタツムリの意。旧チチェン・イツァの区域にあるが、建物はトルテカ・マヤ時代に改築された。
▼天文台(カラコル)①
上部にある丸いドームは、マヤの天文台だったと推測され、9mの露台の上に高さ13mの観測台が乗っている。天体観測が行われる観測台には、最上階に通ずる螺旋階段がある。
▼天文台(カラコル)②
観測室の東と北側の一部は崩壊しているが、西と南側は原形を留めている。
▼天文台(カラコル)③
カラコルには観測用の3つの窓が残っている。南には真南(子午線)に向かう窓、南西には月没の最北線を見る窓、西には角度によって、春分、秋分の日没と月没の最北線を正確に観測できる窓が造られている。
▼天文台(カラコル)④
天文台の台座の正面は、真西から27.5°北に傾いていて、これは金星がもっとも北に沈む方向だという。
このようにマヤ人たちは、月、太陽、星の運行を丁寧に観測することにより、驚くほど正確な歴を作り上げていった。
▼天文台(カラコル)⑤