ジェラシュ遺跡 Jerash
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■ハドリアヌスの凱旋門 Hadrian'Arch
■ゼウス神殿 Temple of Zeus
■南ローマ劇場 South Theater
■ペトラの山本さん(王家の墓にて)
※下のForumの写真をクリックすると拡大します。
広角レンズのすばらしさが実感できます。
「デジタル・一眼レフが欲しくなりますよ。 山本さん」
■その山本さん撮影の広角レンズを使用したフォーラムForum の全景写真※クリックで拡大
■アルテミス神殿 Temple of Artemis
■教会跡の一つ
■列柱通り Colonnaded St. ■ニンファエウム Nymphaeum
■列柱通り Colonnaded St.
<ジェラシュ遺跡 Jerash>
ジェラシュJerash はアンマンの北約50kmのところにあり、シリアとの国境に近い。
この遺跡は、南のペトラ遺跡に次ぐヨルダン第二のハイライトである。
紀元後50年頃からローマ帝国の繁栄にともない、その支配下で交易によって富を増し、劇場や神殿などが建造されていった。 最盛期の人口は2万5000人にも達したという。
3世紀の初め頃に繁栄の絶頂期を迎えたが、海上輸送の発達やパルミラの滅亡などにより、徐々に衰退していった。
392年テオドシウス帝によりキリスト教がローマ帝国の国教と定められ、いくつかの神殿が教会に転用され、その後ビザンチン帝国の翼下で300年の繁栄を謳歌した。
7世紀には614年にペルシャ軍が襲来し、636年にはイスラム軍に完全に征服された。
そして8世紀の746年の大地震によって建物の多くが崩壊し、廃墟と化した。
1806年ドイツ人旅行者に発見されるまで、その存在は土の中に忘れられていた。
1925年から修復作業が始まり、現在に至っている。
ジェラシュ遺跡の見学は、まずハドリアヌスの凱旋門からはじまり、南門を通り、ゼウス神殿、南ローマ劇場と続いた。 南ローマ劇場では、バグパイプの演奏(チップ1US$)などがあり、上の方の客席から眺めることができた。この南北のローマ劇場では、毎年ジェラシュ・フェステバルが開催され、ライブ・コンサートなどが催されるという。
そして、広場のフォーラムForumやアゴラを歩き、列柱通り、大聖堂、様々な教会跡、 ニンファエウム(半神半人の妖精ニンフに捧げられ、191年に建造) などを見学。
そして、12本の大きな柱のアルテミス神殿Temple of Artemisに到着。 この柱には小さな隙間が人口的に造ってあり、微妙に揺れるように設計された耐震構造になっている。
写真でみても分るように、昔のままのジュラシュの街の建造物が広範囲に発掘されている。
ジェラシュ遺跡は本当に広い。 でも、歩き甲斐のある遺跡群であることは間違いない。
最後に約1kmの距離がある列柱通りColonnaded St.をゆっくり歩いて帰り、ジェラシュ遺跡の見学は終わった。
そして、これで、ヨルダンの旅も終わり、バスはシリアとの国境へ向った。
■ 南ローマ劇場の頂上から眺めた現在のジェラシュ市街の風景