ウマイヤド・モスク Omayyad Mosque
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■イスラム教・第4の聖地 ウマイヤド・モスク
■モスク内の聖ヨハネの聖廟 (聖ヨハネの首が納められているという。)
▲上の家族の写真は、なぜか左のお父さんにリクエストされて撮影。
<ウマイヤド・モスク Omayyad Mosque>
ウマイヤド・モスクは、ウマイヤ朝の時代、715年に建てられた世界最古のモスクである。
ダマスカスがウマイヤ朝の首都と定められると、町の中心的存在であった聖ヨハネ聖堂の東側が接収され、初めはイスラム教徒の礼拝所として使われていた。その後増加する信者のために聖堂の西側も買収し、10年の歳月を費やしてこのウマイヤド・モスクは完成した。
ウマイヤド・モス クでは創建当初70年間は、洗礼者ヨハネの墓があるためキリスト教徒にも礼拝が認められていたという。
現在イスラム教の第4の聖地として、イスラム諸国からの巡礼客が絶えることがない。
2001年5月には、ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世がウマイヤド・モスクに教皇として初めて入り、モスクの 一角にあるキリスト十二使徒の一人、ヨハネの墓(聖廟)を参拝したという。
ヨハネは、キリストに洗礼を施した聖人で、その最期はオスカー・ワイルドの「サロメ」でも有名なように、ヘロデ王の娘、サロメ王女によって首を斬られた。その首が、このイスラム教の第4の聖地ウマイヤド・モスクのなかの聖廟に納められているという。
なんとも複雑なイスラム教の聖地・ウマイヤド・モスクである。
イスラム教の第1の聖地は、預言者ムハンマドの生誕の地「メッカ」 (サウジアラビア)
第2の聖地は、聖遷の地でムハンマドの母の出身地の「メディナ」 (サウジアラビア)
第3の聖地は、ムハンマド昇天の地とされるエルサレムの「岩のドーム」 (イスラエル)
第4の聖地が、このダマスカスの「ウマイヤド・モスク」である。 (シリア)
旅行者は北門から入場する決まりになっており、女性は管理事務所で黒いベールを借りて着用することを義務付けられている。モスク内には、靴を脱いで入る。
絨毯が敷き詰められており、静かで敬虔な雰囲気のなか、座って休憩できる。
■アゼム宮殿 Azem Palace (民族博物館)
18世紀オスマントルコ時代のダマスカス知事Al-Azemの邸宅のアゼム宮殿を見学。
その後、
新約聖書の登場人物・聖パウロゆかりの真っすぐな道Straight St.を通り、地下の礼拝堂が美しい聖アナニア教会。 聖アナニアは視力を失ったパウロをイエスの啓示を受けて救った人物。 そして、パウロが脱出した場所の聖パウロ寺院 St.Paul's Churchも見学。
古の聖書の時代に想いを馳せながら、
ダマスカスの旧市街オールド・ダマスカスをゆっくり歩く・・・・