【天道神社】 源満仲が大将陣で天照大神に戦勝を祈願
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天道神社はJR九州の天道駅(てんとうえき)の南西約100m、県道473号線に面して鎮座している。
▼天道神社の参道と拝殿
【源満仲と大将陣と天道】
飯塚にある大将陣山(標高112m)は天慶4年(941)源満仲が藤原純友の反乱討伐の勅命を受け、当山に陣を置き、「天道」の加護により亡ぼそうと西麓に日天子(にってんし)を勧請し祈ったので、大将陣山と称したと伝えられている。
大将陣公園内にはおよそ2,500本のソメイヨシノが植えられており、毎年4月第1日曜日には桜まつりが開催され多くの花見客で賑わう。
【天道】(てんとう)
日本では、一般的にお天道様(おてんとさま)とも言うように、太陽神としても知られる。太陽は神として祀られたのである。信仰心が伴わなくても太陽を「お日様」と呼び、お月様、お星様と同様に自然崇拝の対象であった。
天照大神は天道の神格化であり、仏教の大日如来とも習合した。また対馬の天道信仰においては日の神の子として、天童(てんどう)という言葉もある。
また日本人はてんとうむし(天道虫と書く)を太陽に見立てた。
地名では、名古屋市天白区天道、福岡県飯塚市天道、鹿児島県出水郡長島町の天道山、山形県天童市などがある。
【天道神社・由緒】
古老よりの伝えによれば、61代朱雀天皇の承平・天慶の御代、平将門藤原純友の反乱(承平・天慶の乱)の際、源満仲勅命を受けて先ず将門を東国にて討ち、のちに純友を現在の大将陣に対陣し決戦を挑む。満仲勅命を奉じ朝敵を討ち、祖神の加護を信じ戦うべしと部下に命じて、大将陣の麓に祀る天照大神に祈願し、全軍玉串を襟にさして戦い撃滅するを得たりと言う。即ち、この頃天道神社がありしものと考えられる。今から約千年以上前のことなり。
【天道神社・御祭神】
大日靈貴命(おおひるめむちのみこと・天照大神)、合祀:素盞嗚命、菅原道真公
【天道神社】
◆◇◆鳥居と参道
◆一の鳥居
◆二の鳥居
◆三の鳥居
▼三の鳥居の「天道宮」の扁額
◆「空飛ぶ」阿形の狛犬
◆「はにかむ」吽形の狛犬
▼拝殿脇の旧い阿形の狛犬
▼拝殿脇の旧い吽形の狛犬
◆◇◆天道神社・拝殿
【天道神社・御祭神】
大日靈貴命(おおひるめむちのみこと・天照大神)、合祀:素盞嗚命、菅原道真公
◆拝殿の彫刻
◆◇◆天道神社・御本殿
◆本殿の彫刻
▼天道神社の拝殿と本殿
◆ご神木