【霧島神宮古宮址】 高千穂河原の天孫降臨神籬斎場
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2014年3月23日参拝
◆「天孫族・追憶の旅」第二弾。(3月22日~24日)
①霧島神宮・古宮址(霧島市高千穂河原)②霧島東神社 ③狭野神社 ④霧島岑神社
⑤東霧島神社 ⑥鵜戸神宮 ⑦潮嶽神社 ⑧青島神社 ⑨立盤神社と美々津の海
⑩都農神社 ⑪都萬神社 ⑫鹿野田神社 ⑬宮崎神宮 ⑭宮崎縣・護国神社
⑮江田神社と禊の御池
◆◆霧島神宮は古くは高千穂峰と御鉢の間の背門丘(せとを)にあったが、御鉢の噴火によってたびたび焼失したため天暦年間に性空によって高千穂河原に移された。しかしながら、ここも1235年1月18日(文暦元年12月28日)の御鉢の噴火によって焼失してしまった。
霧島神宮は後に別の場所で再建され、高千穂河原には社殿の跡地が残るのみとなった。
1940年(昭和15年)、皇紀2600年記念事業の一つとして天孫降臨神籬斎場がつくられた。
1958年(昭和33年)には駐車場が整備され霧島山の観光拠点の一つとなった。
▼霧島連峰の 高千穂峰
▼ 高千穂峰①
▼ 高千穂峰②
◆高千穂河原・「天孫降臨への道」を快適に走る・・・
高千穂河原(たかちほがわら)は、九州南部に連なる霧島山の中岳と御鉢との間にある谷間の小平地である。古くは瀬多尾越と呼ばれており、中世には霧島神宮があった。
標高は970メートルありアカマツなどの林に囲まれている。ここから中岳・新燃岳方面および御鉢・高千穂峰方面への登山道が延びており、霧島山登山拠点の一つとなっている。
高千穂河原への道は舗装・整備されており、高千穂河原ビジターセンターまで快適に走れる。
▼高千穂河原・「天孫降臨への道」①
▼高千穂河原・「天孫降臨への道」②
▼高千穂河原・「天孫降臨への道」③
▼高千穂河原・「天孫降臨への道」④
▼高千穂河原・霧島神宮古宮跡の位置
◆◆高千穂河原と霧島神宮・古宮址
高千穂河原周辺にはミヤマキリシマ群生地を巡る散策路やキャンプ場などが整備されており、霧島山に関する情報を提供するビジターセンターや売店、駐車場(有料)などがある。各施設は自然公園財団によって管理運営されている。
高千穂河原ビジターセンターに参道入口があり、一の鳥居が建っている。
ここからは砂利道の参道がつづく。参道は約300m程で右に曲がり、途端に後方に高千穂峰を拝する霧島神宮古宮址・天孫降臨神籬斎場入口が見えてくる。
▼霧島神宮古宮址の一の鳥居
▼霧島神宮古宮址・天孫降臨神籬斎場の案内版
▼霧島神宮古宮址の一の鳥居と参道
▼霧島神宮古宮址の参道
▼霧島神宮古宮址・天孫降臨神籬斎場入口
◆◆【天孫降臨】
天孫降臨(てんそんこうりん)とは、天孫の邇邇藝命(ニニギノミコト)が、葦原の中つ国を治めるために天降(あまくだ)ったこと。
邇邇藝命は天照大御神から授かった三種の神器をたずさえ、天児屋命(あまのこやねのみこと)などの神々を連れて、高天原から地上へと向かう。途中、猿田毘古神(さるたひこのかみ)が案内をし、邇邇藝命は筑紫の日向(ひむか)の高千穂に降り立ったという、『記紀』に記された日本神話である。
天照大御神の命令を受けた建御雷神と天鳥船神が大国主から国譲りを受けて葦原中国の統治権を確保する。 その後に天照大御神の命により、ニニギノミコトは葦原中国を統治するため高天原から地上に降りたという。これを天孫降臨と呼ぶ。『古事記』では、この降臨の地については「竺紫の日向の高千穂の久士布流多気(くしふるだけ)に天降りまさしめき」と記述している。『日本書紀』では、「日向襲之高千穗峯」あるいは「筑紫日向高千穗」と記述している。
この降臨の経路の解釈ついては、日向国の高千穂峰に降り吾田国(現在の鹿児島県南さつま市)の長屋の笠狭碕に到達したとする説が有力である。日向(ひむか)の歴史はかなり古く、鹿児島県大隅地方もその昔は日向と呼ばれていた。行政上、日向国が設置されたのは7世紀になる。
▼天孫降臨の物語の舞台の1つ・・・高千穂峰
◆◇◆ 天孫降臨神籬斎場
かつて霧島神宮があった場所は古宮址(ふるみやあと)と呼ばれており、毎年11月10日夕刻に天孫降臨御神火祭が開催される。これは天孫降臨の道標として火を焚いてニニギノミコトを迎えた故事にちなむもので、御神火が焚かれ天孫降臨九面太鼓が奉納される。
▼天孫降臨神籬斎場・入口
▼天孫降臨神籬斎場の鳥居と高千穂峰
▼天孫降臨神籬斎場の鳥居
▼鳥居と天孫降臨神籬斎場と高千穂峰
◆◇◆天孫降臨神籬斎場
毎年11月10日夕刻に天孫降臨御神火祭が開催される。これは天孫降臨の道標として火を焚いてニニギノミコトを迎えた故事にちなむもので、御神火が焚かれ天孫降臨九面太鼓が奉納される。
▼天孫降臨神籬斎場①
▼天孫降臨神籬斎場②
▼天孫降臨神籬斎場③
▼天孫降臨神籬斎場④ ここで御神火が焚かれる
▼天孫降臨神籬斎場⑤
▼天孫降臨神籬斎場⑥
◆高千穂河原の風景
高千穂河原は標高970mに位置し,霧島山の南の入口として知られている。高千穂峰,中岳,新燃岳(中岳・新燃岳は入山できない)の登山基地となっており,シーズン中は多くの登山客やハイカーで賑わう。また,かつての霧島神宮の所在地であり,古宮址として現存している。
周辺は建物などの施設が少なく,ビジターセンターや休憩室を兼ねたパークサービスセンター,売店などがあり,大駐車場(有料)が完備されている。林の中には鳥獣観察舎があり,野生の動物たちとの出会いも可能。近くには設備の整った県営のキャンプ場(閉鎖中)もあり,高千穂河原にさわやかな自然を求めて,毎年多くの人々が訪れる。
また、ミヤマキリシマの群生地として名高く,赤松の美林やノリウツギ,リョウブ,ネジキなどの樹木が茂る自然がいっぱいの場所である。
見上げると赤褐色の登山路を見せて火口御鉢(おはち)が雄大にそびえ立っている。そして,神話の伝説を秘めた天の逆鉾が立つ高千穂峰の霊峰を如実に見せてくれる。
高千穂河原ビジターセンターの『高千穂河原の説明』
▼高千穂河原の風景①
▼高千穂河原の風景②
▼「霧島神宮の森」散策路・案内図
▼霧島ジオパークのトレッキング・コース案内
▼九州自然歩道のコースと高千穂峰・登山口の案内
▼霧島・錦江湾国立公園の「高千穂河原」の石碑
▼九州自然歩道の霧島山麓コースの案内
▼高千穂河原の風景