【宇奈岐日女神社】 湯布院の守護神を祀る
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2014年8月15日参拝
▼湯布院の宇奈岐日女神社の位置
宇奈岐日女神社(うなぐひめじんじゃ、うなきひめ-、うなぎひめ-)は、国常立尊をはじめとする六柱を祭神とすることから別称「六所宮」と呼ばれ、古くより地元の人に親しまれてきた神社。
由布院は弥生時代以来の遺跡を持つ沼だった。古くより土地の開墾は、水との戦いの連続で、人々は治水に頭を悩ましていたそうだ。そこで、動物の「鰻(うなぎ)」を沢沼の精霊として祀ったことが神社の由来となった湯布院の守護神「宇奈岐日女」ではないかと言われている。
広い境内には杉の木が自生し、台風で倒れてしまったご神木の大きな切株も見ることができる。
【創建・由緒】
社伝によれば、創祀は景行天皇12年10月である(4世紀前半)という。『神社明細帳』では、景行天皇が征西のおりに当地で祭を営んだといい、同天皇3年に速津姫が勅を奉じて創祀したという伝承を伝える。
当社は由布岳の南西山麓に鎮座している。『太宰管内志』では「木綿山にます神なので木綿ノ神社ともいう」という記述があるほか、『豊後国志』でも宇奈岐日女神は由布山神であると記されており、元々は由布岳を神体山として成立した神社であると見られている。
一方、由布院盆地が古くは湖であったという伝承に基づき、ウナギ(鰻)を精霊として祀ったことに始まって、のちに由布岳の神と習合したという推測もある。
【六柱の御祭神】・・・・・「六所宮」の別称はこれら6柱を祀ることによる。
国常立尊 (くにとこたちのみこと)
国狭槌尊 (くにさつちのみこと)
彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと)
彦波瀲武盧茲草葺不合尊 (ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)
神倭磐余彦尊 (かむやまといわれひこのみこと、初代神武天皇)
神渟名川耳尊 (かむぬなかわみみのみこと、第2代綏靖天皇)
◆◇◆宇奈岐日女神社
▼宇奈岐日女神社・鳥居
▼手水舎
▼ご祭神と由緒の案内板
▼宇奈岐日女神社・参道
▼参道の阿形の狛犬
▼参道の吽形の狛犬
▼参道
◆神門
◆◆宇奈岐日女神社・拝殿
拝殿は入母屋造、後方の本殿は、美しい朱の流造
▼「宇奈岐日女神社」の神額
◆◆宇奈岐日女神社・本殿
本殿は、美しい朱の流造
◆御神木の杉の大きな切株
境内右側に平成三年の台風で倒伏した樹齢数百年を経た「御神木の杉の切株」が3つ並べられている。
◆境内の落ち着いた風景