アルジェリアの旅(12) シェルシェルの歴史と風景
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①アルジェからマウレタニア王家の墓へ
②マウレタニア王家の墓
③シェルシェル ④世界遺産ティパサ遺跡
▼アルジェ→シェルシェル→ティパサ遺跡
◆アルジェを出発・・・シェルシェルへ
今日から本格的なアルジェリア観光が始まる。朝8時にアルジェのホテルを出発。
まずはマウレタニア王家の墓へ走る。
1時間程走り、9時すぎにヘラ-ルという小さな村の丘の上のマウレタニア王家の墓に到着。
マウレタニア王家の墓をゆっくり観光。
そのあと西に約30km移動しマウレタニア王国の首都カイサリアの都市遺構であるシェルシェルへ
▼マウレタニア王家の墓からシェルシェルへ①
▼マウレタニア王家の墓からシェルシェルへ②
◆◆シェルシェルの歴史と風景
マウレタニア王国の首都「カエサリア」
シェルシェルは現在人口5000人ほどの小さな港町だが、町の歴史は古く、紀元前4世紀にフェニキア人が「イオラ」という町を築いたのが始まりとされ、その後、一時期はマウレタニア王国の首都「カエサリア」だった。北アフリカの地中海沿岸に独立したベルベル人マウリ部族の王国で、ローマの属州になるまでは、西アルジェリア、北モロッコ、ジブラルタルを含む広大な地域を支配していた。
ローマ帝国は、ユバ2世とクレオパトラ・セレーネを結婚させ、マウレタニア王国を統治させた。
この古代都市はその上にフランス植民地時代に現代の都市を建設してしまったため、劇場やローマ広場、フォーラム(公共広場)など、ローマ時代の遺構遺跡がわずかに残っているだけである。
◆シェルシェルの市民公園のローマ広場
町の中心にあるローマ広場。地中海を見下ろす広場は、市民の公園として親しまれている。広場の真ん中には浮き彫りが施された噴水があり、公園には根元にいくつもの瘤(こぶ)をつけたとオンブーという樹木が植樹されていた。広場にはローマ時代の石柱や柱頭などの遺構もわずかながら残っている。
▼列柱とオンブーの木
▼市民の憩いの場のローマ広場
◆シェルシェルの老人とねこ
▼ヤマゴボウの一種オンブーの木
この木ヤマゴボウの一種で南米原産のPhytolacca dioica(通称オンブー)。
高さ18mにもなる常緑樹で、成長が早く、樹液が有毒なため虫も付きにくく、ますます大きくなる。
伸びすぎる枝を切っていくとそこがこぶになり、最終的にこのような奇怪な姿になる。
▼広場の真ん中にある浮き彫りが施された噴水
◆シェルシェルの港
広場の下はシェルシェル港。かつては地中海交易の中継点として活気を見せたところ。いまは多数の漁船が停泊する静かな港に様変わりしている。灯台が建つ港の先端は、ローマ時代は島だったとか。