ドレスデン (5) 君主の行列とフラウエン教会
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ドレスデン観光
ドイツ ドレスデン
今回はドレスデン観光では有名な「君主の行列」と「フラウエン教会」と「芸術アカデミー」です。
【君主の行列(Fürstenzug)】
空襲で町のほとんどが破壊されたドレスデンだが、奇跡的に残ったものがこの「君主の行列」という壁画。
レジデンス城のシュタルホーフ(武芸競技場)の北の外壁を飾る、長さ102mの「君主の行列」。35人のザクセンを支配したヴェッティン家の王侯、それに市民階級の代表者たちが描かれている。
1868年に画家ヴィルヘルム・ワルターがスグラフィット用法で仕上げたが、
1904年から1907年に、この外壁を24,600枚のマイセン焼きの壁画に替えた。
【フラウエン教会】
ドレスデンのフラウエン教会は、バロック様式の傑作。ザクセンで、多くのプロテスタント教会が建てられた時期に、ここも建立された。建築家ゲオルゲ・ベアの監督のもと、1726年から1743年にかけて、壮大なドーム建築が完成した。200年にわたり、この威風堂々とした「石の釣鐘型」ドームは、ドレスデンの景観に刻まれてきた。
▼フラウエン教会の前のマルチン・ルターの像
しかし、1945年 2月に「ドレスデン大空襲」により全面的に破壊され、瓦礫の山が残された。その後は、戦争と破壊という過去の過ちを忘れないための記念碑となっていたが、同じ志を引き継いで1994年に、再建が始まった。保護された建物の一部を利用し、残された瓦礫をはめ込むという「考古学的再建」がおこなわれた。それは、世界各国からの寄付によって支援された再建だった。
2005年10月30日、世界がドレスデンに注目しました。この日は、フラウエン教会が再び教会として献堂された日となった。教会としての復活、また、ドレスデンのシンボルとしての復活に対して、大きな喜びがもたらされた。現在フラウエン教会では、誰もが自由に、来観でき、瞑想的な礼拝が行われたり、華々しいコンサートが開かれたりしている。
▼荘厳で明るい内部
▼フラウエン教会遠景
【芸術アカデミー】
建築家コンスタンティン・リプシウスが、1885年から1894年に、この芸術の殿堂を建てた。ここにはアカデミーとザクセン芸術協会の展覧会場が入ってる。
▼右のガラスのドームが芸術アカデミー
りっぱなファサードの部分は、造形美術で装飾された重厚なネオルネサンス様式。ここのガラスの丸屋根が、エルベからの旧市街景観に一役買っている。丸屋根の上には、ギリシャ神話の女神ファーマの金の像が置かれている。
▼芸術アカデミーとドームの上の女神ファーマの金の像