コパン遺跡 (3) 西広場 ② 16号神殿と祭壇Q
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ホンジュラス2010年4月27日(火)
コパン遺跡
①入り口 ②西広場 ③居住区と墓地 ④東広場と「ロサリラ・トンネル」
⑤神聖文字の階段 ⑥球戯場 ⑦グランプラサ(大広場)
▼西広場のアルター(祭壇)Q

◆ビジター・センターでコパン遺跡の模型で見学ルートの確認をして、コパン遺跡ガイドのファン(Mr. Juan)さんのあとに附いて、暑くなってきたコパン遺跡を歩いた。まずは、神殿11と神殿16に囲まれた西広場に到着。まず11号神殿の閲兵台(天文台)の石段に飾られた暗黒神イークの像などを見学。次に、16号神殿の有名な祭壇Q(レプリカ)と石碑Pを見学。この祭壇Qにはコパン王朝の初代の王ヤシュ・クック・モから16代の王ヤシュ・パサフまでの16人の歴代コパン王が描かれている。
◆◆西広場の16号神殿
西広場に面した神殿16。1989年にここから「ロサリラ」と呼ばれる地下神殿が発見された。コパン博物館では「ロサリラ」の巨大レプリカが見学できる。
1990年代にスタートした本格的なトンネル調査により、初代王ヤシュ・クック・モのものと見られる王墓や貴婦人の墓には、テオティワカン様式の多量の土器や装飾品が副葬品として埋納されていたという。


▼地下神殿ロサリラの説明プレート

◆ステラ(石碑)P
彫られている人物は、コパン第11代目のブッツ・チャン王という。
▼ステラPと16号神殿


▲▼コパン第11代目のブッツ・チャン王

◆アルター(祭壇)Q (776年建立)
コパン遺跡観光のハイライトの1つのアルター(祭壇)Q。側面には、コパン王朝の歴代16人の王の像が刻まれており、上面には776年にこの祭壇が制作されたことを示す記述がある。正面には、この祭壇を作った16代王ヤシュ・パサフが、コパン初代王ヤシュ・クック・モから杖を受け取ろうとしている場面が彫られており、ヤシュ・パサフが王位継承の正当性を主張するために制作したと言われている。
ただし、これはレプリカで、本物はコパン博物館の中にある。

▼初代ヤシュ・クック・モ王(左)から16代のヤシュ・パサフ(日の出王)(右)までが刻まれた祭壇

▲コパンの初代の王ヤシュ・クック・モは、「偉大な太陽・コンゴウインコ」の王と呼ばれる。
祭壇Qに描かれている王の姿や墓の副葬品から、この王はメキシコ高原の文化の強い影響下にあったことを示しており、テオティワカンとなんらかの関係があった人物だと考えられている。
当時、テオティワカンと関係が深かったティカルから送られた人物との説もある。

















