「パタゴニア紀行」 その23 <Glaciar Perito Moreno (5)>
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「パタゴニア紀行」 その23 <Glaciar Perito Moreno (5)>
<氷河ミニ知識>
氷河は上流部の涵養域(蓄積域)・・・氷河が育つ場所 と下流部の消耗域・・・氷河が消耗(消滅)していく場所 に分けられる。
パタゴニア南部は強い偏西風帯にあり、太平洋からの湿った風がアンデスの山並みに当たって多量の降雪がある。
雪は、上に積もる雪の重みでその硬度や密度を増していき、次第に氷河氷の結晶になっていく。 この雪から氷河氷への転化は、パタゴニアの温暖氷河では10年程度で完結し、涵養と消耗が極めて活発に行われている。
また、パタゴニアの氷河は氷河の滑る動きが極地の氷河に比べて速い。
消耗(消滅)の主な原因は、氷が溶けてしまうこと、つまり融解である。
パタゴニア地方は、低緯度、低高度で、気温が比較的高いため融解も活発である。
融解と並ぶ消耗の原因が氷河末端の分離である。
ペリト・モレノ氷河にみられる氷河先端部の崩壊がそれである。
パタゴニアの氷河は、最近では19世紀後半に最も発達し、その後は後退傾向にあり、湿潤なチリ側に比べ、乾燥したアルゼンチン側でその傾向が著しい。
・・・・・・「地球の歩き方」 ダイアモンド社 より要約・・・・・・
それにしても、ペリト・モレノ氷河は美しい。
ペリト・モレノ氷河の美しさは、理屈を越え、国境を越え、人種を越え、・・・・・そこにある。












