ルーマニア(15) シナイア修道院
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ルーマニア2010年9月1日(水)
ブカレスト→シナイア
①ペレシュ城 ②シナイア修道院
【シナイア修道院 Sinaia Monastery】

門を入ると、正面に赤と白の縞模様の鐘楼をもつ建物が見える。これが19世紀半ばにドイツから招かれ、ルーマニア王国の最初の皇帝になった1846年カロル一世が建てた新教会だ。地元では大教会(ビセリカ・マーレBiserica Mare)と呼ばれている。

ミハイ・カンタクジノが建てた古い小教会(Biserica Veche)は、新教会の正面、白い壁に囲まれた中にあり、17世紀末にカンタクジノを継いだブルンコヴェアヌ公がポーチを増築した以外、当時のまま保存されている。堂内の赤を基調にしたフレスコ画と、すでに古色を帯びはじめた祭壇がすばらしい。



「シナイア」という名前は、この中世のルーマニア人貴族のミハイ・カンタクジーがつけた。彼は1695年にイスラエルへの巡礼の旅に出た。その時に聖書に登場するシナイア山に参詣し、帰国とともにシナイア修道院を建てた。その後、カロル1世(1866-1914)がこの地に夏の離宮を建て、シナイアはたちまち高級リゾートへの道を駆け登ることになった。
◆◇◆古い小教会(Biserica Veche)
これが、ミハイ・カンタクジノが建てた古い小教会(Biserica Veche)の入り口
▼右の赤い川は地獄の川で、左は天国。

▼入り口正面のフレスコ画。 真ん中は聖母の死の場面。

▼ポーチ天井のフレスコ画

▼ポーチ天井のルーマニア正教のすばらしいフレスコ画。

▼なんとなく仏教の曼陀羅的世界を連想。

◆◆古い小教会(Biserica Veche)内部とフレスコ画
▼入り口の扉・・・これもドイツ産の樫の木でしょうか。

◆さあ、これが小教会の内部です。






▼正面のイコノスタシスの十字架

▼イコノスタシスの王門の左右の「キリスト」と「マリア」の銀のイコン


さよなら、Biserica Veche


古い小教会を出ると・・・・中庭にきれいな花が咲いていた。

次回はシナイア修道院に咲いていた花を・・・・












