ドナウベント <エステルゴムの大聖堂>
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2009年3月22日ハンガリーのドナウベント
<エステルゴム>
【 ドナウベント donau bento 】
ドナウ川が西へ大きく湾曲するドナウベント地方、ハンガリー領では北から流れていたドナウ川はハンガリーとスロバキアの間を西からの流れに変わる、この辺りをドナウベント(ドナウの曲がり角)という。
その湾曲部分にエステルゴムの街がある。

【エステルゴム】
エステルゴムは、ハンガリーのなかでも最も歴史のある街の1つであり、その起源はローマ帝国の時代にまでさかのぼる。
1000年頃、神聖ローマ皇帝オットー3世の同意のもと、ローマ教皇のシルウェステル2世からこの地の大聖堂で戴冠され、イシュトヴァーン1世が正式にハンガリー王となった。
1990年より、日本の自動車会社スズキ(マジャールスズキ)がエステルゴムに進出している。

▼マーリア・ヴァレーリア橋
ドナウ対岸のスロヴァキア領シュトゥーロヴォとエステルゴムを結ぶマーリア・ヴァレーリア橋は、第二次世界大戦中の1944年にドイツ軍に破壊され久しく残骸のままであったが、2001年に無事復旧工事が終了し、現在は徒歩で渡っていけるようになった。

◆エステルゴムの大聖堂
高さ100m、直径53.5mのドームを持つエステルゴム大聖堂は、ハンガリーカトリックの総本山。
ハンガリーの最初の王、聖イシュトバーンは、975年エステルゴムに生まれ、王室をここに定め大聖堂を建設した。イシュトヴァーン王の建てた最初の礼拝堂は、12世紀末に火事で焼け落ち、その後再建、そして増築されたが、オスマン・トルコの襲来によって再び破壊された。
現在の大聖堂は、19世紀の1822年から50年かけて再建されたもので、ハンガリー最大の聖堂である。

フランツ・リストはその再建した大聖堂のこけら落としのために「グランのバジリカ落成のためのミサ・ソレムニス」(Missa solennis zur Einweihung der Basilika in Gran)を作曲している。

▼初代国王・イシュトヴァーンの像

◆エステルゴム大聖堂の内部
堂内には一枚のキャンバス地に描かれた祭壇画としては世界最大の大きさといわれる「聖母マリアの昇天」が描かれている。

▼高さ100m、直径53.5mのドーム

▼主祭壇を飾る世界最大の祭壇画は「聖母マリアの昇天」

▼銀細工の祭壇箱

▼美しい天井画

▼ドームのアーチに描かれた聖アウグスティヌスの聖人画



▼巨大なパイプオルガン

















