アルメニア (15) ガルニ神殿
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アルメニア 2011年5月5日(木) <コーカサス3ヶ国の旅> 7日目
【アルメニアの首都エレヴァンとその近郊】
①アルメニアの母の像の展望台 ②マテナダラン (古文書館)
③ガルニ村でパン作り見学と焼きマスの昼食 ④ガルニ神殿
◆今日からアルメニアの首都エレヴァンの観光が始まる。まずはアルメニアの母の像が立つ展望台を訪問。展望台からエレヴァンの街並みを眺める。
続いて、マテナダラン (古文書保管所)を1時間程見学。
次にエレヴァンの南東約30kmの所にあるガルニ村に向かう。その村の農家セルゲイさんのお宅で、窯で焼く生地の薄いアルメニア・パンの作り方を見学。そのあと特製ソースで焼いたマスのグリルの昼食
ガルニ村の女性たちのバザール見学のあと、バスで5分ほど走り、ガルニ神殿へ
▼24本の柱に支えられた“太陽の神殿” ガルニ神殿

◆ガルニ神殿
ガルニ神殿はアザト川の上流の見晴らしの良い丘の上にあり、アテネのパルテノン神殿を思わせる造りで現在アルメニアに残るヘレニズム建築として唯一のもの。
紀元前3世紀頃、ここに要塞が築かれ、この地域がパルティアのアルサケス朝(紀元前1-4世紀)の支配下にあった1世紀に、当時のアルメニア王ミトリダテス1世により建立され、アルメニア王の離宮として使われていた。アルサケス朝はアルメニア人の王朝であったが、ローマによる間接支配を受けていたため、その精神文化はギリシャ・ローマ文明の大きな影響を受けており、元々は太陽神ミトラのための“太陽神殿”だった。
創建当時の神殿は1679年の大地震で倒壊してしまったが、旧ソ連時代の1976年に修復された。
24本の石柱が支える神殿は、ギリシャ・アテネのパルテノン神殿を連想させる。
かつては夏至の正午に神殿の天窓から差し込む太陽の光が金色の神像を照らしたそうだ。
神殿のそばに紀元前3世紀の浴場跡も残っている。


▼ガルニ神殿① 神殿正面

▼ガルニ神殿② ヘレニズム建築の優雅なガルニ神殿

▼ガルニ神殿③ 神殿の天井

▼ガルニ神殿④ 神殿内部の正面 太陽の神殿

▼ガルニ神殿⑤ 神殿を支える24本の柱

◆神殿の背後とガルニ渓谷

▼ガルニ渓谷の風景 神殿は元々避暑としての離宮だった。

◆神殿に響くドゥドゥクの音色と古の香り
アルメニアの民族楽器の「ドゥドゥク」はアルメニア起源の楽器で、トルコ、グルジア、ウクライナ、ブルガリア、ロシアにも分布している。1500~3000前から存在する古い楽器で、ダブル・リードでアンズの木から作られている。
ハリウッド映画「パッション」で、十字架上のキリストが息絶えようとしている場面で流れているBGMも「ドゥドゥク」の音色らしい。
▼神殿前でアルメニアの民族楽器の「ドゥドゥク」と言う笛を吹いている男性と少女

▼神殿入口の土産屋のアルメニア美人の女性 ここで記念に絵ハガキとCDを購入














