ラトヴィア(13) リガ旧市街散策(4) 聖ヤコブ教会・猫の家
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【バルト三国の旅 】 5日目
①リガ新市街散策 ②リガ旧市街/北側の散策
▼ 聖ヤコブ教会
◆リガ新市街と旧市街(北側)散策
午前中は、ゆっくりリガ旧市街と新市街散策。まずはリガのホテル・コンヴェンタ・セータからカルチュ通り、ブリーバス大通りを北東方向に歩き、自由記念碑、国立オペラ座、ラトヴィア大学などの新市街を散策。
次に火薬塔から北側の旧市街を迷いながら散策。城壁、スウェーデン門、リーガ大聖堂、英国教会、ダウガヴァ川沿いの11月11日通り、リーガ城、聖ヤコブ教会、三人兄弟、猫の家、リーヴ広場などを散策
◆◆聖ヤコブ教会
1225年に最初の記録に登場する古い教会。15世紀に建て直され、塔は80mの高さ。
その塔の中程の突起物には“哀れな罪人の鐘”と呼ばれる鐘がつるされている。市庁舎広場で罪人の処罰が行われる際には、この鐘がそれを知らせる役を担っていたという。
また言い伝えによると、かつてこの鐘は傍らを不貞な婦人が通ると自然に鳴り出した。ゆえに、女性達はこの鐘を嫌い、夫らに圧力をかけて鐘を外してしまったという。
2001年のリガ800年祭を機に再びその鐘が取り付けられたらしい。
◆三人兄弟
マザーピルス通りに、兄弟のように3棟並んで建っている中世の住宅。外観は建てられた当時の姿をほぼ保っていてる。それぞれ別の時代に立てられたもので、建築様式の古い順に右から17番地の「長兄」、19番地の「次兄」、21番地の「弟」と並んでいる。17番地の「長兄」は リーガに現存する最も古い民家で(15世紀)、リーガの運河が移動し、地下水面が変化したため、かなり傾いている。真ん中の黄色い建物の「次兄」の時代には、窓税がなくなったため「長兄」に比べて窓の大きい見栄えのする造りになっている(17世紀)。その後「弟」の時代になると、今度は「間口税」が課せられたため、間口の狭い窮屈な作りになっている。現在19番地の中央の建物が建築博物館となっており、中世の住宅の構造がよくわかる。
◆◆猫の家
かつてこの家には裕福なラトヴィアア商人が住んでいた。彼はビック・ギルド(主にドイツ商人で結成された、リガの支配的富裕層)に加わりたいと願い、その加入資格も有していた。
ところが、ギルドに属するドイツ人たちは彼の加入を拒否した。
そこで怒った彼は、ビッグ・ギルドに尻を向けた猫を屋根に取り付けた。ギルドは激怒したが、「あなた方は規則を持っているのにそれを守らない。私の猫は規則など持っていないのだからどう振舞おうと勝手じゃないか」と応じたとのこと。
この話には後日談もあって、ビッグ・ギルドがコンサートホールに変わった後、猫は「音楽に誘われて」その向きを変えた、とのこと。
▼ 猫の家①
▼ 猫の家②
▼ 猫の家③
▼ 猫の家④
▼ 猫の家⑤
◆リーブ広場とその付近の風景