ベルギーの旅 (14) セルクラースの像と小便小僧
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<ベネルクス三国の旅>(45) 4日目
【ブリュッセル】
①グラン・プラス ②セルクラースの像と小便小僧
◆◆セルクラースの像
「星の家」の下の壁にあるセルクラースの像は、ブリュッセルを訪れ、この像に触れる人々に幸福をもたらすと昔から言い伝えられているという。
セルクラースは1388年に暗殺された町の英雄。
▼ビール博物館の右の「星の家」の下にセルクラースの像が待っている。
12世紀初頭から14世紀初頭まで、ブリュッセルの町はブラバン公によって統治されていたが、フランドル伯はブリュッセルの繁栄をうらやみ、何とかして王位を継承して街を支配しようと企み、「星の家」にフランドル伯の旗を掲げた。そのフランドル伯の旗を、1356年の嵐の晩、セルクラースは「星の家」に片手でよじ登り、正当な後継者であるブラバン公の旗に取り替えてしまった。
▼セルクラースの像
多くの人に触られてピッカピカ
セルクラースの英雄的な行為は市民の士気を高め、ブラバン公が正統な後継者として王位についたという。
セルクラースは1388年に暗殺されてしまうが、街の英雄として人々の記憶に残ることになった。
▼セルクラースの像
もちろんヤスコヴィッチも触ってきましたよん。
◆◆小便小僧の“ジュリアン君”
世界的に有名なこの小便小僧は、別名“ジュリアン君 Petit Julien”として親しまれている。
シンガポールのマーライオン、 コペンハーゲンの人魚姫の像と並んで、この小便小僧の“ジュリアン君”は観光客をがっかりさせる「世界三大がっかり」の観光名所 に数えられる。
がっかりさせられる理由は、想像以上に「像が小さい」からだと思われる。
1619年にフラマン人彫刻家ジェローム・デュケノワ(Jérôme Duquesnoy)により製作された。
この愛らしいジュリアン君に世界中から衣装が贈られ、現在世界一の衣装持ちらしい。
衣装の大部分は、グラン・プラスのブリュッセル市立博物館(王の家)に所蔵されている。
【小便小僧の“ジュリアン君”の由来】
一つは、ブラバント公ゴドフロワ2世に関する説。1142年、当時2歳のゴドフロワ2世率いる軍は、グリムベルゲン(英語版)での戦いの際、戦場の兵士を鼓舞するため、ゆりかごに幼い支配者を入れて木に吊るした。 そこから公は敵軍に向かって小便をし、味方軍を勝利に導いたという。
一つは、侵略者が城壁を爆破しようとしかけた爆弾の導火線を小便をかけて消し、町を救った少年がいたという武勇伝説。この少年の名はジュリアンJuliaanskeといい、小便小僧の愛称「ジュリアン坊や」はここに由来するといわれている。
◆小便小僧の便乗商品
このあたりは、チョコレート屋さん、ワッフル屋さん、お土産屋さんが並んでいる。ワッフル超有名店『DANDOY(ダンドワ)』もある。
▼ワッフルを食べている小便小僧 (『ル・フナンブル』という人気のワッフル店らしい)
▼7色の7人の小便小僧がチン列
◆小便小僧近くのGODIVA
小便小僧のすぐ近くにゴディバ、ノイハウス、レオニダスのなどの有名チョコレート店が出店している。