世界遺産 【那智山青岸渡寺】 三重の塔と那智の大瀧
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◆三重県の新宮の従兄弟の自宅へ。紀南病院で入院中の95歳の伯母さんの見舞い。
それから熊野速玉大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺を参拝。
那智の大瀧を眺め、本土最南端の潮岬まで走る。
▼那智山青岸渡寺の三重の塔と那智大瀧

◆◇◆那智山青岸渡寺
那智山青岸渡寺は、仁徳天皇の時代(4世紀の頃)、インドから那智に渡来した裸形上人が、那智滝の滝壺で見つけた如意輪観世音像を本尊として安置したのに始まると伝わる。
また一千日(3年間)の滝篭りをされた花山法皇が、永延2年(988)に御幸され、西国三十三ヶ所第一番札所として定めたとされる。
如意輪観世音を祀る本堂は、天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建したもので、桃山時代の特徴を色濃く残しており、明治の神仏分離令までは熊野那智大社と一体で、神仏習合の修験道場として栄えた。現在の本堂は当時の如意輪堂になる。今も寺と神社は隣接していて、双方を参拝する人が多い。
2004年7月には、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録された。

◆◆三重の塔
那智山青岸渡寺の本堂後方には、那智の大瀧との調和が美しい朱色の三重の塔がある。
この三重の塔は、天正9年(1581年)に豪族の対立により、焼失し、現在の三重塔は、昭和47年、(1972年)400年ぶりに再建されたもの。
再建された塔の高さは25m、一辺の長さ12m、各層は美しい格天井と板壁画で飾られている。塔三層に飛瀧権現の本地仏「千手観音菩薩」、塔二層に尼子十勇士、山中鹿介)の持仏堂の本尊であった「阿弥陀如来像」、そして塔一層には飛瀧権現、不動堂にまつられていた「不動明王」が安置されている。



◆那智の大瀧
那智の大瀧は、高さは直下133m、滝壺の深さは10mの日本一の名瀑。毎秒1トンもの水が落ちる。
古代より自然信仰、平安時代以降は観音信仰の中心的な聖地として崇拝され、滝そのものが、飛瀧神社の御神体である。














