ベルギーの旅 (37) 【アントワープ】 ノートルダム大聖堂 祭壇画
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ベルギー 2012年5月3日(木)<ベネルクス三国の旅>(68) 5日目
【アントワープ】
①アントワープ到着 ②グローテマルクト(市庁舎、ブラボーの噴水、ギルドハウス)
③肉屋のギルドハウス ④ステーン城(国立海洋博物館) ⑤ノートルダム大聖堂
◆ノートルダム大聖堂
1352年に建造が開始され、約170年かけて1520年に完成したネーデルラント地方最大のゴシック教会。
高さは123mで優美な北鐘塔の塔は町のランドマーク的存在。
▼ルーベンスの像とノートルダム大聖堂

◆◇◆ノートルダム大聖堂の祭壇画
聖堂内部には、あの 「フランダース犬」の少年ネロが憧れていた 巨匠ルーベンスの祭壇画の傑作群である『キリストの降架』(1614)、『キリスト昇架』(1610)、『キリストの復活』(1612)、『聖母被昇天』(1626)の4枚が贅沢に鑑賞できる。
その他にも塔の天井に描かれたコルネーリス・シュフットの「聖母被昇天」 (1647)や宗教画や彫刻、すばらしいステンドグラスなどがあり、必見の価値がある大聖堂である。
◆◆ルーベンスの『聖母被昇天』(1626)
主祭壇を飾っているのは『聖母被昇天』。この絵は、大聖堂の守護聖人、聖母マリアに捧げられている。ルーベンスが1625~26年にかけて制作した作品。
マリアが石棺を後にし、雲と陽気な天使たちに支えられながら天へと登っていく様子を描いたもの。
周囲が修復工事中で正面からは撮影できなかった。


◆◆ルーベンスの『キリスト昇架』(1610)
渾身の力を込めて十字架にキリストを持ち上げようとする磔刑執行人たち・・・緊張感が迫ってくる。





◆◆ルーベンスの『キリスト降架』(1614)
赤い衣服をまとったヨハネを中心に8人でキリストの体を慎重に十字架から下ろしているところが描れている。
「フランダースの犬」の主人公ネロは、クリスマスイブの夜に、疲れ果ててこの大聖堂にやってくる。その晩に限って、絵にかけられていたカーテンが開いており、月明かりで照らされたこの絵画をはっきりと見ることが出来た。夢がかなったネロ少年は、愛犬パトラッシュとともに永遠の眠りにつくこととなる。






◆◆ルーベンスの『キリストの復活』(1612)
十字架にかけられた後、埋葬されたキリストが3日後に復活したという場面を描いたもの。
復活したとされる日を祝うのがイースター(復活祭)ですね。

◆天窓と天井画の「聖母被昇天」
聖堂の最頂部、43mほどの塔の天井に描かれた、コルネーリス・シュフット作の「聖母被昇天」 (キャンバス直径5.8m)
「フランダースの犬」の最終回でネロとパトラッシュがここから降りてきた天使に連れられて天国へと旅立って行くシーンで出てくる天窓らしい。


◆◆その他の祭壇画・宗教画






◆最後に大聖堂のステンドグラス















