ペトラ・キャンドル・ナイト Petra Candle Night
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◆ペトラ・キャンドル・ナイト Petra Candle Night
<ペトラ・キャンドル・ナイト Petra Candle Night >
このペトラ・キャンドル・ナイト Petra Candle Night (ticketには Petra by Nightと記されている) の参加者は、まず夜8時30分頃 Visiters' Center前に集合する。 参加費用は12 Jordan Dinnar (17US$)。
このイベントは、しばらく休止していたが、幸運にも、再開されて初めてツアーの人々が参加した日だったらしい。
数十人の参加者は、道沿いに並べられたロウソクの燈だけを頼りに、「会話禁止」、「懐中電灯禁止」、「写真・ビデオ撮影禁止」というルールの元、黙って粛々と歩いていく。
ガイド・リーダーというより賢者・聖者といった感じの老人が、このイベントの趣旨やルールを英語で、沈黙の暗闇に響く、朗々とした深い透き通った声で説明する。
シークに入る前から、美しい星空の中を一列になって黙って歩く。ロウソクの燈のみが道案内してくれる。沈黙と静寂だけが支配する。聞こえるのは、参加者の歩く音と風の音だけだ。
圧巻だったのは、シークの狭い道を抜け、エル・ハズネの前の広場に到着したときだ。
その広場一面がロウソクの灯で満たされ、ダイヤモンドのように「光の海」として輝いていたのだ。 なんと幻想的でドラマチックな光景なんだろう。
(エル・ハズネ到着以降は、写真撮影OKです。)
ガイド・リーダーの老人によって、
古代都市ペトラとそれを築いたナバテア人の物語が静かに厳かに語られる。
しばらくすると、真っ暗なエル・ハズネの中から、もの悲しい笛の音だけが微かに流れてくる。
その透明な音色は、広場の中心に向ってゆっくりと進んでいく。
夜のペトラ遺跡という空間は、エル・ハズネという建物を舞台装置にした、聖なる「魂の音色」として心に響く笛のソロ・コンサート会場へと変貌した。
沈黙と闇の空間の中を、ロウソクの燈の輝く海の中を、
哀愁の漂う笛の音色が響き渡る・・・・・
少し肌寒かったが、サービスのハーブ・ティーが冷えた身体を温めてくれた。
帰りは、各自・自由に暗いシークのなかをロウソクの燈をたよりに帰っていく。
帰る途中の場所にも、シークの闇からあの笛の音が聴こえてくる。
サービス満点のイベントだ。
イベントが始まる前は風が強かったので、ロウソクの燈が消えてしまうのではないかとか、イベント自体が中止になるのではないかと皆で心配していたが、 ペトラ・キャンドル・ナイト Petra Candle Night は無事実施された。 このイベントは週に1回開催されるらしい。
この感動的なイベントに参加できたことに感謝したい。
この聖なる夜のことは、一生忘れないだろう。





















