巨木・ご神木(3) 【香椎宮】 御神木 「綾杉」
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西暦200年に神功皇后自らが植えられたという御神木。
神功皇后は「とこしへに本朝を鎮め護るべし」との祈りをこめて植えられたという。
綾杉は幾度か火災にあって焼失したが、その都度、新しい芽が出て大木に成長した。
明治維新頃までは毎年正月、不老水と御神木の綾杉の枝を皇室に献納していたとのこと。
新古今和歌集に「ちはやふる香椎の宮のあや杉は神のみそきにたてる成けり」と詠まれ、
また夏目漱石も「秋立つや千早ぶる世の杉ありて」と句を残した老名木である。
◆神功皇后伝承と地名
【御島 (香椎浜)】
御島(みしま)は香椎潟の海中から顔をのぞかせるいくつかの小さな岩島で、綿津見神を祀る香椎宮末社御島神社でもある。 現在、満潮時には祠と鳥居のみが頭を覗かせるだけとなっている。
神功皇后伝承では、御島は皇后が髪を洗って神託を伺い男髪を結った所とされる。
【鎧坂と兜塚・(香椎駅前)】
香椎小学校に近い鎧坂・冑塚には御島と同じく神功皇后の男装にまつわる伝承があり、
鎧坂(よろいざか)は神功皇后が鎧を着けた所、兜塚(冑塚)は皇后が兜を身に着けた所とされる。
▼御神木「綾杉」①
▼御神木「綾杉」②
▼御神木「綾杉」③