2014年 08月 05日
【世界遺産アヌラーダプラ】 (2) ルアンウェリ・セヤ大塔
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2014年7月18日(金)<スリランカ紀行> 3日目
◆ホテルを出て、アヌラーダプラへ
ヌワラウェワのLakeside Hotel でスリランカ料理の昼食後
【世界遺産アヌラーダプラ観光】
①スリー・マハー菩提樹 ②ルアンウェリ・セヤ大塔 ③イスルムニア精舎
◆◆世界遺産アヌラーダプラと仏教伝来
アヌラーダプラは仏教伝来の王都であったため、たくさんの遺跡が残っている。新しい町と古代の町に分けられて、遺跡群は保護されている。巨大なストゥーパ(仏塔)が散在し、半球状の構造をなし、石または煉瓦で作られている
仏教の伝来は、紀元前247年の6月満月の日とされ、アショーカ王の王子のマヒンダが当地を訪れ、王都の北東17キロのミヒンタレー山で、デーワー・ナンピヤティッサ王と出会い、王が仏教に帰依して精舎を寄進したことに始まるとされる。
灌漑用に人工の湖(ウェーワ)が数多く作られ、高度な土木技術があったことがわかっている。水の統御に基づいて高い生産力の水田稲作農耕が発達し、国の経済的基盤を形成した。ドライ・ゾーンに位置するため、雨季は年1回であり、溜池灌漑はこの地に生きる人々にとって重要であった。技術的には南インドのタミル・ナードゥと共通しており、海を越えた交流が頻繁に行なわれていたと見られる。
アヌラーダプラは1017年に南インドのタミル系のチョーラ朝の侵入によって崩壊し、王都は南部のローハナに移ったが、その後、当地から90キロ南東のポロンナルワに王都が建設されて、ウィジャヤバーフ1世が1070年にチョーラ朝の勢力を駆逐し、再度、繁栄期を迎えた。
▼崇高なルアンウェリ・セヤ大塔

◆アヌラーダプラの三大仏塔
アヌラーダプラには、いくつかの巨大仏塔(ダーガバ)が存在する。
中でも最大の仏塔が、紀元前1世紀に建てられた「アバヤギリ大塔(Abhayagiri Dagoba)」。かつてスリランカで栄えた大乗仏教の総本山で、その高さは建設当時で110メートル(現在は75メートル)、周囲には約5000人の僧が生活した僧院があった。
二つめは、アヌラーダプラの遺跡地区のランドマーク的存在でもある「ルワンウェリ・サーヤ大塔(Ruwanweli Seya Dagoba)」。これは、紀元前2世紀、時の王ドゥッダガーマニー王によって建築されたもので、上座部仏教の象徴となった場所である。
三つめは、「ジェータワナ・ラーマヤ(Jatavana Ramaya)」と呼ばれる仏塔で、ここからは9世紀前後にサンスクリット語で記された貴重な経典が発見されている。
◆◇◆ルアンウェリ・セヤ大塔
Ruwanweli Seya Dagoba
真っ白な巨大な仏舎利塔のルワンウェリ・セヤ大塔。
紀元前2世紀 ドゥッタガーマニー王により建設開始、だが完成を待たずに死亡。 その意志を サッダーティッサ王子が継ぎ完成。 バブル・シャープと呼ばれる純白の饅頭型のダーガバ。
紀元前2世紀の創建当時は、高さ110メートルだったという。その後、荒廃の時期もあり、現在は高さ55メートル、直径は約80メートル。仏舎利塔の先端部には水晶が使われているという。
建設当時、基礎を固めるためにたくさん象を連れてきて踏ませ、塔の基礎部分はインドから輸入されたバター粘土がセメント用として使われた。この純白の美しい大塔は白さを保つために一年に一回は塗り直すという。
◆◆参道の風景
スリー・マハー菩提樹からつづくルワンウェリ・セヤ大塔への広く長い参道をぽれぽれと歩く・・

▼参道の風景

▼御神木かな


◆黄銅宮殿(ローハ・プラサーダ)
スリー・マハー菩提樹とルワンウェリ・サーヤ大塔の中間にある 「黄銅宮殿」 Loha Prasada 。40列40本の石柱が残っている。 紀元前2世紀 ドゥッタガーマニー王により創建 当時は黄金色の屋根があったためこの名がある。

▼黄銅宮殿

▼参道の周囲は広い公園のような趣で緑も多い空間になっていて開放感がある。

▼木陰で談笑する地元の女性

▼木立の間から純白のルアンウェリ・セヤ大塔の姿が見えてきた。



▼美しい、実に美しいフォルムの純白の大塔です。

▼ルアンウェリ・セヤ大塔の正面からの光景

◆ゾウのレリーフが迎えてくれる。
建設当時、基礎を固めるためにたくさん象を連れてきて踏ませたという話を連想させてくれる。


◆◆ルアンウェリ・セヤ大塔・参拝
入り口で靴を脱ぎ、脱帽で、時計回りに左から歩いて一周して参拝する。

▼参拝に来ていた小学生のグループ・・・みな靴を脱ぎ裸足。



▼ルワンウェリ・サーヤ大塔脇の祠の仏さま





▼基壇の一番下の列には、小さな像の彫り物が並んでいる。




▼大塔を見守るふくよかなお顔の大仏さま



by yascovicci
| 2014-08-05 00:45
| スリランカ紀行












