パルミラ遺跡 Palmyra (1)
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■ダマスカスの北東約230kmのタモドールと呼ばれる砂漠のオアシスにパルミラ遺跡はある。パルミラとはナツメヤシの意味で、その名の通り、前1~3世紀のシリア砂漠の北端のナツメヤシの森に囲まれたオアシス都市で、城壁内の面積は約10k㎡。地中海とメソポタミアを結ぶ隊商(キャラバン)路の中継都市として栄えた。
世界でも有数の巨大規模を誇るパルミラ遺跡は、1980年、ユネスコの世界遺産に登録された。NHKの探検ロマン・世界遺産パルミラ編でも放送されたので、ご存知の方も多いと思う。
■ベル神殿 Temple of Bel
ベル神殿は、バビロニアの大地の神ベルに捧げられた神殿であった。入り口がある西側の左右には一列の列柱が建ち、他の三方には二列の列柱が並んでいた。
神殿は、主神ベルに仕える神官が礼拝の儀式を行う神聖な場所で、神殿内には国王や神官など限られた人しか入れなかったという。


















