【世界遺産ポロンナルワ】 (3) ガル・ヴィハーラ
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2014年7月19日(土)<スリランカ紀行> 4日目
【世界遺産ポロンナルワ】
◎クォードラングル ◎キリ・ヴィハーラとランカティラカ ◎ガル・ヴィハーラ
◆◇◆最高傑作の仏像群ガル・ヴィハーラ Gal Vihara
ポロンナルワにある仏像の中でも御影石の岩山から彫り出された巨大な岩に刻まれた「ガル・ウィハーラ」は最高傑作とされている。
世界で最も美しい彫像遺跡とも言われている。
仏像は<座像><立像><涅槃像>に分かれていて、ポロンナルワの3大石像といわれる。
◆座像
一つ目の座像は、精神集中して瞑想にふける釈迦の姿が表現されているという。
高さは4、6m。



◆立像
高さは約7m。このように腕を組んでいる仏像の姿は珍しい。
立像については二つの説がある。
ひとつは「出山(しゅっさん)の釈迦」に代表されるように、いまだ修行中で悟りを開く前の仏陀自身の姿を表しているという説。1つは仏陀が涅槃に入るのを悲しむ弟子のアーナンダという説。
立像の仏像の衣は二重線の繰り返しで、これはポロンナルワ期の仏像の特徴らしい。




◆涅槃像
涅槃像は、流線形のなだらかな姿態に穏やかさが表現されている。長さは14m。
涅槃像は一般にすべての教えを説き終えて入滅せんとする姿を顕すとされる。
涅槃像には、目が閉じているものと、目が開いているものがあり、目を閉じた涅槃像は、既に入滅した姿で、目が開いている涅槃像は最後の説法をしている姿を顕しているといわれる。
悟りを開いてから80歳で入滅するまでの45年間、毎晩1時間、この涅槃像の姿で説法をしていたと説明されることもある。
この涅槃は足の親指がずれているので入滅を表わす寝相で、親指が揃っている場合は寝釈迦と呼ばれるという。涅槃仏の枕の模様は太陽を表しているそうだ。




















