古都キャンディの仏歯寺 ダラダー・マーリガーワ寺院
|
2014年7月20日(日)<スリランカ紀行> 5日目
古都キャンディの仏歯寺
◆今日はスリランカ最大の石窟寺院である世界遺産のダンブッラの黄金寺院を観光。
その後、絹製品の店「シルク・ガーデンズ」で土産を購入し、ランチのあとスパイスガーデン Ranweli Spice Gardenを見学し、キャンディへ。
キャンディでは仏歯寺などの世界遺産の古都キャンディを観光し、夕方は「キャンディアン・ダンス」を鑑賞。
夕食のあと2時間の「アーユルヴェーダ」のトリートメント・マッサージの予定。
キャンディのホテルも世界遺産のクイーンズ・ホテル。
▼今日のシギリヤ→ダンブッラ→キャンディのルート

▼古都キャンディに到着

◆◆世界遺産の古都キャンディ (Kandy)
キャンディはシンハラ王朝最後の都が置かれた町で、キャンディの街全体が世界遺産として登録されている。
キャンディはスリランカ中部州の州都。人口約12万人。シンハラ人のキャンディ王国(1469年~1815年)の最後の都であり、現在でもスリランカ中部における中心的な都市である。キャンディとはシンハラ語で山を意味する「カンダ」が転じた呼称である。
その周囲の山が天然の要塞となることから、インドの侵略に防戦するのに適するとして16世紀末にシンハラ王朝最後の都が築かれ、19世紀にイギリス人にシンハラ王朝が滅ぼされるまでの300年間、都であり続けたスリランカの古都でもある。
▼キャンディ湖

仏歯寺、王宮建造物群を含むキャンディの文化財は、1983年、「聖地キャンディ」として世界遺産(文化遺産)に登録された。キャンディは同国の仏教徒にとって宗教的に重要な信仰の地であり最も重要な巡礼地の一つである。特に仏歯寺には仏歯を拝む人が、長い行列をなす。
◆◇◆仏歯寺 (ダラダー・マーリガーワ寺院)
仏歯寺はスリランカのキャンディに位置するダラダー・マーリガーワ寺院(Dalada Maligava)の通称である。『大涅槃経』によれば、仏陀(釈迦)の死後、歯は遺骨と同様にインド各地に分割された。スリランカには4世紀に伝えられた。
▼八角形の王の休憩所・・・今は図書館

スリランカでは仏歯が王権の正統性の証しとされ、当初はアヌラーダプラ、次はポロンナルワと、王都が移動するとともに仏歯も移動し、「仏歯の安置所」で祀られてきた。キャンディに16世紀末に都が移った際、時の王ヴィマラ・ダルマ・スーリヤ1世が建てさせたのが、この仏歯寺である。その後、2度、再建され、現在の姿になった。

寺院の外観は白い石壁に黒い屋根。寺院手前にある八角形の屋根の茶色い建物は王の休息所として造られたもので、現在は図書館となっている。
年に一度、8月に行われるペラヘラ祭りの際には、仏陀の歯が象の背中に乗ってキャンディの街を練り歩く。仏歯は仏歯寺の中で象に乗せられるので、入口は象が入れるように高い天井となっている。
▼仏歯寺の入口

▼お参りの人々・・・奥の建物で靴を預ける。

▼お供えする花が売っている。

▼入口の左右にある象と王と王女のレリーフ

◆◆仏歯寺の中へ
仏歯寺は周囲を濠で囲まれていて、濠を越え、石段を上がって寺院内に入る。

▼仏歯寺の濠

▼仏歯がスリランカに運ばれた由来を描いたレリーフ。
インドが乱れた際に、仏歯が失われるのを恐れたオリッサ州の王子が王女の髪の毛の中に仏歯を隠してスリランカに持ち込んだ。王子と王女は物乞いの姿でスリランカに渡ったとされている。

▼釈迦が使っていた皿を治めたという仏塔

◆プージャの時間
仏歯堂1階には、黄金の仏像が、2階には、聖なる「仏歯」が祀られている。
仏歯寺にはプージャの時間というのがある。
ブージャーの時間には、2階の扉奥が開かれ、金色に輝く仏塔の形をした小箱が現れる。
プージャとは仏への礼拝で、仏歯寺では1日3回のお祈りの儀式が行われる。
この時間は、スリランカの人々が祈りをささげるために集まり、祈りの儀式が執り行われ、仏歯の納められている部屋の扉が開く時でもある。
独特なプージャの音楽が鳴り響く仏歯寺内には、多くの人々が集まり、参拝者で仏歯寺の院内は埋め尽くされる。
▼通路は身動きができないくらい参拝者でいっぱい。

▼人の流れに沿って2階へ・・

▼2階にもお供え用の花が準備されていた。

◆2階の仏歯殿の正面


▼仏歯の安置された部屋。1日3回、プージャの時間になるとこの扉が開かれる。

▼仏歯の納められた容器(仏歯殿のポスター写真)
歯が納めれれているダーガバ(仏塔)の形をした宝石を散りばめられた金製の豪華な小箱。
この箱は7重になっていて1番小さい箱の中に仏歯が奉納されているという。

▼喧騒のなかの静寂

▼2階から1階へ

▼仏陀の歯は金の容器に納められ、仏歯堂の2階に祀られている。
プージャの時間が終わり、2階から下りてくる参拝の人々・・・

▼1階の、黄金の仏像が祀られている仏歯堂の正面。
入り口には象牙がいくつも奉納されている。

▼中庭から見た仏歯殿

▼仏歯殿の周りの中庭を散策する。

◆仏歯寺の美しい装飾
仏歯殿は木造の建物で、美しい装飾がされている。天井画も素晴らしい。





◆◆仏歯寺の金と白の空間










◆仏歯寺の参拝を終えて・・・



▼かっての王宮の建物
かって、仏歯寺と王宮は秘密のトンネルでつながれていたらしい。


さて、これから「キャンディアン・ダンス」の鑑賞です。












