ルクソール / ルクソール神殿 (3)
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■テーベの衰退はB.C.672年に異民族の侵入に始まり、プトレマイオス軍によって完全に破壊されたため、ローマ時代には既に町は唯の瓦礫の山と化していたという。
その後、この古代都市は、運河を隔てて2つに分れ南側にはルクソールの町が生まれ、北側にはカルナックの村落が発達していった。
ルクソールで過去の栄光を物語る唯一の遺跡は260mの長さを誇る大神殿だけである。
アメンホテプ2世によって着工されトトメス3世の手を経て、ラムセス2世が完成したこのルクソール・アモン大神殿は、カルナック神殿とも長い道(スフィンクスの道)で繋がっている。
ルクソール神殿の荘厳な入り口を過ぎると2列の円柱に囲まれたラムセス2世の中庭に出る。
ここにはトトメス3世の小神殿があり、これは礼拝殿でもあった。
25mの厳めしい列柱室に続いて、3方を2列の円柱で囲まれたアモンホテプ3世の中庭に出る。また神殿の側面からローマ軍の宿営地跡が見つかっており、現在の「ルクソール」の名は、駐在を意味するラテン語の「カストラ」が鈍ったものらしい。
■ルクソール神殿



▲3方を2列の円柱で囲まれたアモンホテプ3世の中庭

▲カルナック神殿へと続く 「スフィンクスの道」












