巨木・ご神木(8) 【須佐神社の大杉】
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『出雲国風土記』にも登場する須佐神社は、島根県中部を南北に流れる神戸川の支流、須佐川のほとりに鎮座している。
この地は日本神話に登場する神であり、ヤマタノオロチを退治した英雄である須佐之男命(すさのおのみこと)に関わりが深く、『出雲国風土記』の須佐郷の条には、須佐之男命が当地に来て最後の開拓をし、「この国は小さい国だがよい国だ。自分の名前は岩木ではなく土地につけよう」と言って「須佐」と命名し、自らの御魂を鎮めたと記されている。
◆◆樹齢約千三百年の大杉
社殿の後ろには樹齢1300年ほどと推定される大杉が、この地を守るかのように立っている。
幹周りは6m、樹高は24m余りのまれに見る巨木で、幹から大地へと這う見事な根には生命の源のような力強さを感じる。
▼神木の大杉の説明
▼神木の大杉①
▼神木の大杉②
1200年もの長い間、ここに立ち、栄枯盛衰の歴史を見てきた大杉。
天を仰ぐように木を見上げると、その威厳に満ちた佇まいに圧倒されると同時に、悠久の時の重みが伝わってくる。神々の国出雲でも指折りのパワースポットの一つ。
▼神木の大杉③