アイスランドの旅(8) 世界遺産シンクヴェトリル国立公園
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2016年3月14日(月)アイスランドの旅
【アイスランド観光のハイライト、ゴールデンサークル】
①ストロックル間欠泉 ②グトルフォスの滝 ③世界遺産シンクヴェトリル国立公園
◆今日はアイスランド観光のハイライト、ゴールデンサークルの観光。
ゴールデンサークルとは、ユネスコ世界遺産でもあるシンクヴェトリル国立公園を中心に、ゲイシールの間欠泉(ストロックル間欠泉)、グトルフォスの滝というアイスランドを代表する観光地を巡るルート。
まずはストロックル間欠泉へ。昼食のあとグトルフォスの滝へ。最後に世界遺産シンクヴェトリル国立公園へ。
◆世界遺産シンクヴェトリル国立公園 Thingvellir National Park
シンクヴェトリルは、首都レイキャビクの北東50kmほどのところにある国立公園で、2004年に世界遺産に登録された。
▼北米プレート側から向こう側のユーラシア大陸プレート側を眺めた風景





◆シンクヴェトリルとは『議会平原』という意味。
歴史的には、930年に世界最初の民主議会『アルシング』が開かれた平原として有名。
アルシングの開かれた場所の後ろには高い崖がそびえており、また岩に囲まれていることで遠くまで声が届くことからこの地でアルシングが開かれたそうだ。大英帝国のマグナカルタ(大憲章)が制定された1215年より285年も早い。
地勢としては、地球の割れ目『ギャウ』を見ることができる。
◆アイスランドの地球の裂け目ギャウ
アイスランドは海嶺が地表に乗り上げている世界でもめずらしい場所。
海嶺は通常は海の底数キロメートルにある海底山脈で、海嶺部分で大陸プレート下のマントルが上昇し、左右に分かれて水平に進んでいる。
アイスランドのギャウは、ユーラシアプレートと北アメリカプレートに引っ張られることでできた割れ目で、アイスランドのほぼ中央を南北に貫いている。
西部は西に、東部は東に引っ張られるかたちで、アイスランドの国土は年に2〜3cmほど広がり続けている。

▼世界は10数枚のプレートに覆われている。
アイスランドで生まれ二つに分かれたユーラシアプレートと北アメリカプレートは、日本という国で再び遭遇する。日本とアイスランドはプレートで結ばれている。
アイスランドは火山国で温泉があることでも日本と似通っている。地震は震度5から6くらいの規模のものが6-7年に1回あるそうだ。地震国という点でも共通している。

▼アイスランドで生まれ二つに分かれたユーラシア大陸プレートと北アメリカプレートは、年間数㎝づつ移動し、日本という国で再び遭遇している。
日本とアイスランドはプレートで結ばれているのである。

▼地球の内部から、高い温度の物質(マグマ)が海嶺と呼ばれる割れ目を通じて表面にわき出し、厚さ数10km~100kmほどのプレートになる。プレートは1年間に数㎝ほどの速さで海嶺の両側に拡がっていく。例えば太平洋では、ハワイの東側に海嶺があって、そこで生まれたプレート(太平洋プレート)は1年間に9cmほどのゆっくりとしたスピードで日本列島に近づき、ユーラシアプレートにぶつかって日本海溝に沈み込んでいく。沈み込んだプレートは地球内部で高温になり、最後には溶けて消えてしまう。海嶺がプレートが生まれる場所で、海溝はプレートの墓場である。ハワイは、この太平洋プレートの上に乗っかっていて、プレートごと日本列島に向かって近づき、6000万年後には日本列島とぶつかると言われている。

アイスランド各所でギャウを見ることができるが、シンクヴェトリル内のものが最大規模。
手前が北米プレート側で向こう側がユーラシア大陸プレート側


◆地球の裂け目ギャウを歩く・・・
北米プレート側のギャウをぽれぽれと歩いていく・・・風が強く、非常に寒い!











◆地球の裂け目ギャウを歩く・・・
































