【松原神社】 鍋島家の始祖鍋島直茂を祀る神社として創建
|
2016年4月20日(水)参拝
◆この日(4月20日)は
佐賀の佐嘉神社、松原神社、本庄神社、与賀神社、與止日女神社を参拝。
◆松原神社
松原神社は、佐嘉神社境内にある神社。
【松原神社】
安永元年(1772年)、鍋島家の始祖鍋島直茂を祀る神社として創建され、直茂の法号から日峯(にっぽう)大明神(日峯宮)と称した。現在も「日峯さん」の通称で呼ばれる。この時代には、各藩で藩祖・祖先を祀る神社が創建されていた。
文化14年(1817年)に直茂の祖父・清久、直茂の正室・彦鶴姫を合祀した。明治5年、初代藩主・勝茂を合祀し、「松原神社」に改称した。
明治6年(1873年)、元からあった本殿の北と南に新たに神殿を造営し、南殿に10代藩主鍋島直正を、北殿に鍋島氏以前に佐賀を治めていた龍造寺家の隆信・政家・高房を祀った。元からあった本殿は、これ以降「中殿」と称されるようになった。大正12年(1912年)、南殿に、2年前に歿した11代藩主鍋島直大を合祀した。
昭和8年に佐嘉神社が造営され、南殿の鍋島直正の霊を遷座した。昭和23年、南殿の鍋島直大の霊も佐嘉神社に遷座し、南殿は廃止された。昭和38年、松原神社本殿を改築し、中殿・北殿を一つにした。
◆松原神社・社頭と一の鳥居
▼松原川沿いに咲いていたハナミズキ
アメリカでは「legend of dogwood trees(ハナミズキの伝説)」という話が有名らしい。
ハナミズキ(ドッグウッド)がキリストの磔に使用された木材だといわれ、磔に使われたハナミズキを想って、「これからドッグウッドは、十字架に使われるほどの大きさには生長しないだろう」と瀕死のキリストが云ったという。その後、木は細くなって曲がり、花びらは十字架の形となり、血のような赤色が残り、花の中心にいばらの冠を身にまとったとされている。
ただし、実際の旧約聖書内には、具体的にどの木材が磔に使用されたのかは記載されておらず、この伝説の出所は不明という。この伝説から、『永続性』や『返礼』という花言葉が生まれたという。
◆神橋と松原川の風景
▼神馬像
▼松原神社・境内の風景
正面に松原神社の神門。右には佐嘉荒神社・松原恵比寿社が鎮座している。
◆松原神社・神 門
▼「松原社」の扁額
▼神門と続く回廊に置かれている肥前陶工傑作の灯籠
▼神門と続く回廊に置かれている手水鉢
▼神門から眺めた松原神社・拝殿
◆松原神社・拝殿
【御祭神】
<北座三柱>
従五位下 山城守龍造寺隆信命、
従四位下 肥前守龍造寺政家命、従四位下 駿河守龍造寺高房命
<南座四柱>
平右衛門尉 鍋島清久命、
従三位 加賀守鍋島直茂命(佐嘉藩祖日峯様)、鍋島直茂室 彦鶴姫命、
従四位下 信濃守鍋島勝茂命(佐嘉藩第一代藩主)
【祭礼日】 例祭・4月11日、秋祭・10月11日 春秋のまつりを日峯さんと称し賑わいを呈す
▼境内「松原神社由緒記」
【由緒】
龍造寺御三神は延享2年(1745)正月佐賀城内に奉祀。天保5年(1834)佐賀郡北山小川村 現大和町惣座に神殿を造営し遷座、敷山社と称した。明治6年(1873)10月9日松原社に遷座。
鍋島直茂命、安永元年(1772)6月1日松原神社奉祀、日峯大明神と号した。文化14年(1817)9月彦鶴姫命(直茂公室)、祖父清久命を合祀。明治5年 勝茂命を合祀。松原神社と号す。
◆松原神社・拝殿と拝殿内の様子
◆松原の大楠
推定樹齢約650年のご神木・大楠
「開運長寿・身体健全」
この楠の古木は佐賀県の銘木古木に指定されていて、樹齢凡そ650年と云われています。佐賀県より保存樹の指定もなされました。
また、この地域は街中の景観としても美しく、都市景観賞を頂戴した景勝地です。大楠の古木の美しさと650年を超える長寿から開運長寿・身体安全のご利益を戴こうと手を合わせる方が絶えません。(佐嘉神社公式HPより)
▼肥前の陶工による白磁の鳥居
▼オシャレな洋風建築の【公衆トイレ】
▼松原神社の風景
☆