大楠神社と本庄の大楠
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この日は天気が良かったので、本庄の大楠(福岡県築上町)見物へ
◆大楠神社
<鎮座地> 福岡県
大楠と宇佐神宮と御杣始祭(みそまはじめ)
大楠神社所蔵『大楠小楠宮社記』(元禄12年:1699)によれば、景行天皇が九州平定のため京都郡御所ケ谷に仮宮を造営 する際、南へ三里の地に楠を一本植えたと伝えられ、樹齢1900年と言われるが定かではありません。宇佐八幡宮は元慶4年(880)太政官符によって30年に一度 の式年遷宮(建て替え)が決まり、これにより用材を切り出す杣山が決められました。宇佐宮一之殿(八幡大神・応神天皇)が築城郡伝法寺村、二之殿(比売女大 神・三女神)が上毛郡川底村(白山神社)、三之殿(神功皇后・息長帯姫命)が下毛郡臼木村 (斧立八幡)から切り出され、造営の前にはこの三ヶ所で造営開 始の御杣始祭が行われました。造営完了の際は天皇の勅使を迎え勅使祭が行われます。現在の国宝宇佐神宮は安政年間に建てられ、明治時代以降遷宮はなく、10年に 一度修理をしています。
御杣始祭の最古の資料は『続左丞抄』保元元年(1156)の記録で「○○郡司桑田滋野河内二 瀬」とあり、桑田郷(本庄の大楠周辺)で行われました。応永25年(1418)の『宇佐宮造営日記』『永弘文書』では、一之御殿の御杣始祭の場所が「築城郡伝 法寺河内御堂所の楠」とあります。享保13年(1728)の詳細な記録や絵図もあります。御杣始祭は安政3年(1856)を最後に途絶えていたが、平成7年11月 に地元有志により復活されました。次回平成25年の予定です。 (築上町教育委員会の説明)
▼大楠神社の狛犬
大正11年に国の天然記念物に指定。
平成13年環境省の巨樹巨木林調査によると、全国第1位は鹿児島県蒲生町「蒲生の大クス」、2位は静岡県熱海市「来の宮神社の大クス」、3位は青森県深浦町「北金ヶ沢のイチョウ」、4位が築上町「本庄のクス」、5位が佐賀県武雄市「川古のクス」。本庄の大楠は樹高は25.8m、胸高の幹周囲が20.6m。
木芯部は大きな空洞となっていて、明治34年にこの中で焚き火が引火し、大半が焼失したが、その後奇跡的に第一枝がよみがえり、現在の姿まで成長した。現在5本の支柱に支えられ、支柱の食込みなど難題をかかえ、支柱の一部取り替え、土壌改良などの保護工事を現在も継続している。