川古の大楠
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この日は佐賀県の武雄散策
川古の大楠、塚崎の大楠を見学、そして武雄温泉「殿様の湯」に入湯。
まずは、【川古の大楠】
佐賀県武雄市若木町にある川古(かわご)の大楠は、緑の国勢調査「巨樹・巨木林調査」によれば全国で第5位にランクされる巨木で、国の天然記念物に指定されている。
川古の大楠の樹齢は3,000年以上ともいわれている。高さは25m、根回り33m、枝張りは東西・南北27mもあり、幹の南西部には空洞があり、その中に稲荷の石祠が祀られている。奈良時代には、名僧行基がここを訪れ、大楠の一部に像高2.4mの観音像を刻んだと伝えられている。彫刻された観音像は剥落してしまったらしく、すぐ脇にある観音堂に安置されているという。
昔、川古の大楠周辺はかつて荒れ放題で、巨大な大楠だけが異様な存在感を放つ神秘的な場所だったそうだ。現在では綺麗すぎるほどに整備され、川古の大楠公園となっている。あまりにも綺麗に整備されてしまったために、昔の荘厳な雰囲気が無くなったという人もいるらしい。
「肥前国風土記」に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が、この地方にクスノキが栄えるのを見て「栄国(さかのくに)」と呼んだのが佐賀という地名の起源だとする伝承が紹介されているという。武雄市には、全国第7位の巨木で武雄神社にある「武雄の大楠」や県内第3位の「塚崎の大楠」などがある。
【楠と樟】
クスは木に芳香があり「臭し:くすし」がクスの語源の説もある。漢字には「楠」と「樟」があり、「楠」は中国大陸に分布するタブノキ属の 樹木で、日本列島に分布するのは樟脳を取る「樟」の木だが、日本では厳密に区別せず、「楠」の字を古くから一般的に使用する。英語では Camphor(カンファー)、カンフル剤の語源だそうだ。
◆川古の大楠
国指定の天然記念物で、全国で5位の巨木。
▼川古の大楠
◆川古の大楠公園の花