マアルーラ村 Maalula の美しい声
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◆マアルーラ村 Maalula
ダマスカスより北東60km、標高1720mのアンチレバノン山脈の荒涼とした岩山の一角にマアルーラ村がある。
イエスキリストが話していたと言われるアラム語が今も日常語として使われている有名な村で、住民の大半がギリシャ・カトリック教徒。
「マアルーラ」とはアラム語で入り口の意味。アラム語はBC6Cからシリヤ一帯で使用され、聖書の内「ダニエル書」と「エズラ記」はアラム語で書かれていたそうな。
◆魂に響く美しい声
ギリシャ正教の聖サルギス教会St.Sergius(聖セルジウス教会)で、小さな狭い教会内のイコンなどを静かに見学して、祭壇の前あたりに集まったとき、突然、若い女性がアラム語で聖書の一節らしきものを朗読し始めたのだ。
その優しい透き通った声にヤスコヴィッチの魂は魅了されてしまった。
長らく生きてきたが、こんな美しい響きをもった魅力的な声を聴いたのは、初めての体験だろう。
毎晩、この美しい声のささやき・つぶやきを耳元で聴きながら眠りにつけたら、どんなに幸せだろうと思った次第である。(笑)
アラム語の響きは、とくに若い女性の透き通ったそれは、わが乾いた魂に響きわたった。
シリアの旅で一番印象に残る体験かもしれない。マアルーラ村 Maalula に来てよかったでやんす。
■マアルーラ村 Maalula 全景

















