90億光年離れたところにある星の観測に成功したと、東京大などの国際研究チームが発表した。一つの星として観測できたものでは最も遠いという。成果は3日、英科学誌ネイチャー・アストロノミー電子版に掲載された。
研究チームは2015年、
ハッブル宇宙望遠鏡で90億光年離れた銀河に輝く天体を見つけた。確認したところ、太陽の直径の約200倍と推定される単体の巨星で
「イカロス」と名付けた。
多くの星が集まる銀河や超新星爆発などの現象は100億光年より遠くで観測されてきたが、通常の星は単体では出す光が極めて弱く、観測が難しかった。
▲銀河団の奥に光る「イカロス」。2011年に観測できなかった(左写真四角を拡大、右上)が16年の観測で出現した(右下矢印、米航空宇宙局、欧州宇宙機関、パトリック・ケリー氏提供)
▲銀河団の奥に光る「イカロス」=米航空宇宙局、欧州宇宙機関、パトリック・ケリー氏提供
研究チームは重い天体を光が横切るときに重力で曲げられて地球に届く「重力レンズ効果」と呼ばれる現象に注目。今回見つけたイカロスが重力レンズ効果で約2千倍に増光されていることがわかり、単独の星の光と結論づけた。
東京大の大栗真宗助教(宇宙物理学)は「今回の研究成果は、観測する星と地球の間に暗黒物質や重い星があれば、これまで考えられていたよりも遠くの天体を見ることができることを示せた」と話している。
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